2023年04月
省エネOODA
OODAループを「省エネ取り組み」に落としてみました。(PDCAよりも)スッキリします。
1.Observe(観察)
省エネに取り組む際、まずは現状、特にエネルギー消費(特定の機器・装置あるいは幹線回路等)を把握します。
1~5分程度の間隔で24時間計量しますので、そのうち普通には気づかないことがたくさん見えてきます。
つまり、一定期間の量のほかに、いつ稼働していつ停止しているか、稼働しているときの大きさ、夜間や休日にも関わらず以外に消費電力が多い、など感度を上げて眺めてみるとたくさんの”なぜ”が湧いてきます。把握するには「省エネでまこん」のような見える化システムが適しています。
省エネでまこんは、設置作業が簡単なのですぐに計測できる、計測中のデータはWEBブラウザでリアルタイムに閲覧できる、また保存したデータもグラフ上にすぐに再現・比較できるなど工夫を凝らしており、エネルギー消費上の問題が見つけ易いシステムとなっています。
2.Orient(方向づけ)
次にこれらのデータ及び関連情報を分析し、問題や考えられる省エネ対策を全て抽出します。 具体的には次のDecideへ引き継げる内容に仕上げるステップですが、 そのためには、省エネノウハウや省エネ経験を積んだ専門家のアドバイス(※ 省エネ6)が欠かせません。
3.Decide(意思決定)
次に、省エネ効果や必要なリソース、取り組み方法・取り組み易さなどを総合的に勘案し、どのテーマに取り組むか決定します。
4.Act(実行)
そのテーマを実行します。
実行しつつ、問題は発生していないか、効果は計算どおりかなど再び観察します(→Observe)。
※省エネ6(シックス) 省エネの着眼点は以下の6項目にほぼ集約されますが、機器や装置のエネルギー消費状況を正確に把握することが基本であることは言うまでもありません。
①適正量(空調温度、コンプレッサ圧力、ポンプ水量など)
②適正時間(稼働時間、稼働タイミングなど)
③高効率運転化(空調室外機・コンプレッサ熱排気など排熱の効率化あるいは台数制御など)
④損失防止(配管保温、断熱等)
⑤回収(排熱回収、全熱交換器など)
⑥高効率機器・設備への更新、新設(インバータコンプレッサへの更新)
省エネ支援(電気)
-
省エネ診断による省エネ改善のプランニング
・負荷電流や電力等の計測も含めた現状把握
・省エネ効果・費用のシミュレーション
・デマンド管理 -
主なプランニング
・エネルギー見える化システムの導入・活用(省エネでまこん)
・ポンプ・ファンのインバータ化(設計・制御盤制作・改造・調整含む)
・高効率変圧器、インバータコンプレッサ等高効率機器への更新
省エネお役立ち情報
・省エネに取り組みたいが何をしたらよいか分からない方は省エネ診断(省エネセンター)がおすすめ。費用は無料。
・省エネ推進で大切なことは、省エネの意味・意義を理解(資源エネルギー庁)し、目標を設定して実行すること。