「原油換算・CO2排出量計算フォームVer2.0」公開

従来版との違い

  • 原油、CO2のほかに熱量、費用を計算に加えた
  • 換算係数や単価など初期値は変更可能(除く電力のCO2排出係数)
  • 入力値確定で自動計算(”計算”ボタンなし)
  • エネルギー間の比較(下方の「フォームによるエネルギーの比較」を参照)

入力フォーム(電気の例)

フォームによるエネルギーの比較

以下、エネルギー間の比較に本フォームVer.2.0を使用した例です。興味のある方はご覧ください

エネルギーの比較を行うため、「1,000kgの水を80℃上昇するのに必要なエネルギー量」を電気とガスであらかじめ計算(下方のグレー部)。本フォームに入力し得られた原油換算量やCO2排出量などを一覧表に転記しました。
比較を行ったエネルギーは以下の4種類
・電気:電力(購入)、太陽光発電(自家発電)
・ガス:13A(都市ガス)、LPG

  1. 水1kgを15℃→95℃(温度差80℃)に必要な理論エネルギー(電気もガスも同じ)
    1kg × 4.186kJ/kg・℃ × 80℃=334.88kJ
    334.88kJ ÷ 3,600kJ/kWh ≒ 0.093kWh
    ちなみに13Aは、
    334.88kJ ÷ 40.0kJ/m3 ≒ 0.0083m3
  2. 1kgでは単位が小さいため、便宜上1000倍(1000kg)で扱う
    電気:0.093kWh × 1000 = 93kWh = 0.093千kWh
    13A:0.0083m3 × 1000 = 8.3m3 = 0.0083千m3
  3. フォーム内の単価は想定

下表は「フォームの結果」を整理したものです。

左表:水1000kgを80℃上昇させるに必要なエネルギー、発熱量など

費用(円)に着目すると、13A(都市ガス)が最も安価

器具の効率を考慮すると…

家庭で少量の水を沸かす場合、電気ポットまたはガスを使う場合が一般的かと思います。
そうしたとき、どちらの方が安価であるか調べてみました。
ポイントは器具の効率で、
電気ポット(保温機能付き)は、WEBで調べたところ0.88程度のようです。ポットの容量や沸かす量にも依存すると思いますが。
ガスコンロ+やかんの組み合わせではおおよそ0.55程度のようです。
この条件を適用した結果を下表にまとめました。

左表:機器の効率を考慮したエネルギー量など

一転して、13A(都市ガス)と電気はほぼ同じ価格となり、
さらにLPGは電気に比べて25%高くなる結果となりました。

あらためて、器具の効率の大切さを認識しました。強火、弱火など器具や目的に合わせて上手にエネルギーを使用したいものです。

フォームの結果

電気

13A

LPG

太陽光など

以上